medium M × small S



ねぇ、公塚?


あんたはそうやって、


毎日、毎日。


クラスの人達を笑わせて行くの?




ねぇ。その笑顔は
私をいつも不安にさせる。




キーンコーンカーンコーン……



「終わったぁ……」



ガラガラ……


私は足早に扉を抜け出した。


「おぃ区部。」




すると公塚が私の名前を呼んだ。


「?何」


「お前は球を打つと上に上がるだろう。
膝を使え膝を!じゃないとまたポーンといっちゃうよ!」



少し高い声の公塚は私にアドバイスをくれた。





「ポーンと?
つか、なんでそんな事知ってんの?
ストーカー?」



私はきっと公塚は私をずっと見ていてくれたんだろう。と自信を持ってしまった。




*
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