medium M × small S
誰に笑われてもいい。
美月ちゃんにも本人にも。
実際、不器用で手紙をいつも書かない私がラブレターを書いたと言うことに自分自身も笑ってしまうから。
そして運命の秒針は一秒一秒と
私の心臓の中で音をたてながら近づいていった。
給食10分前──…
「……じゃあよっチャン。行ってくるね…」
「ん、行ってらっしゃい
なんなら着いていこうか?」
「ううん。大丈夫だよ
行ってくるね」
その時私の心臓の秒針は
すれ違った人達に聞こえていたと思う。
私は意味も無く走って向かってみた。
*