引きこもりの俺が何かを言った。
爽介side
俺はイラついていた。
過去最高にイラついていた。
初めて目の前の機器、パソコンというものを憎いと思った。
「……くそっ。信じらんねーよ」
目の前に表示されている、ゾンビゲームの世界順位……。
圧倒的な差で世界1位をキープしてきた俺が……2位転落だと!?
世界チャンピオンの俺をぬきやがった不届きものは……アメリカの『ダニエル』。
中学校の英語の教科書で出てくる登場人物かよ、おい。
パソコンに俺宛のメールがたくさん届く。
『どうしたの!?爽介!』
『2位転落なんてあり得ない!』
『爽介!信じてたのに!』
『Impossible! !』
『It is a lie! ? What's the matter?! ? It was a fan all the time! ?』
『I say that it is Sousuke, a lie and! !』
ああ……ごめんなさい。
後半からなんて書いてあるのか分かんない。
中2から引きこもりの俺は中学生英語程度しか分からない。
いや、実を言うと、英語は全く無知だ。
世界中の女の子からファンメールが来ても、大半が英語でなんて書いてあるか分かんない……。