君へ

次の日は早速席替え。
先生もなにもこんなに早くしなくていいのに…

「発表するぞー!」

先生が黙々と生徒の名前を読んでいく。
発表された席は喜んでいたり悲しんでいたり…

「次の班ー。女子は藤本、山下。男子は古希、川北。以上だ」

…古希君と一緒か。
皆、席を移動する。

「お、一緒だね。」

「おう。」

素っ気無いなあー
やっぱりこの人は苦手かも…

「みんなー俺は川北だよ!よろしくねっっ!!」

チャラい。

「やっ山下です。」

内気な子。

「古希です。よろしく。」

そして、素っ気無い。

「藤本です。この班で仲良くしていきたいです。よろしくです。」

なんか…噛み合わないきがする…

「あのさ。」

「ん?」

「藤本さんってあの俳優好き?」

「へ?」

「俺さあの俳優の演技すごくうまいと思うんだけど…」

うそ…
古希君って自分から話すタイプなんだ…

「その俳優さんなら私も好きかも…」

おっ!!
山下さんもくいついてきた!!

「俳優好きとかおねぇみたい!!古希のあだ名はおねぇで!!」

「ちょっ!!やめろよ!!!」

「やめませーん!!」
チャラ男はある意味くいついてきた…

でもまぁ意外とこの班でやっていけそうかも…


古希くんは意外だったな…
あの後山下さんとも仲良くなれてうれしかったよ。
古希君は意外とよく喋るしチャラ男も意外と純粋な男だったな…
五年間も好きな女の子がいるんだって!!
今はどうか分からないけれど…



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