エリート医師に結婚しろと迫られてます
「ありがとう。着てみた感じが、よく分かったからもういいわ」
美月は、選んだ商品に合う、アクセサリーを見に離れた。その隙に、
「すみません、これは別に包んでくださる?メッセージも添えて」
「かしこまりました。別にしますね」
私達は、ずいぶん遅めの食事を取った。
「前は、一日洋服を見ながら歩き回るだなんて、正気の沙汰とは思えなかったけど、こうして2人で回るのは楽しいわね」
「季節ごとに少しずつ買ってれば、一度にやること無いのよ」
「美月、ありがとう」
私は、たくさんの買い物袋の中から、小さな紙袋を美月に差し出した。
「何よ、それ」
「開けてみて」