エリート医師に結婚しろと迫られてます
相沢さんの顔がアップになった。
相沢さんの腕がぐいっと伸びてきて、世界が回った。
その後に、むにっと唇に何かが押し当てられる感覚。
「ちょっと、離して…」
開いた口から何かが侵入してきた…
えっ?これって…何…舌?
パシャ、パシャっと、何度もシャッター音がした。
「ん、まあよく撮れてる。見る?ちゃんと舌まで入ってるのわかるだろ?動画にしてやればよかったな。ベッドては、そうするか…」
「何してるの」
「モリに送るよ。多分すぐ電話が来るよ」
「ほら」
相沢さんは、通話ボタンを押すと
「モリ、そういらいらするなって。彼女ちょっと失恋しちゃって、可哀想だから慰めてるだけだよ」
「だめ。だめ。場所なんて教えてあげない。でも、こんなのフェアじゃないから、一時間だけ待ってやるよ。
その時間過ぎたら、遠慮なくこの子もらうよ。
いい子だね。好きになっちゃった。
電話に出せ?まあいっか。今のキスで、ほとんどしゃべれないと思うけど」