エリート医師に結婚しろと迫られてます

彼は、私の顔を、何か気に入らないものを見るように睨み付けている。

「選んでどうするんですか…私の事ムカつくんなら、近づけたりしたら、余計に気分が悪くなるんじゃない？」

酔っ払いのたわごとみたいに、むちゃくちゃになってる彼の話を、私は、からかうみたいに楽しんでた。


「勘違いするな…
ムカついてるのは、モリに対してだ。あんな何もかも手にしてるやつ。ほんとムカつく」
相沢さんは、大真面目に言う。


「ああああ…わかった。相沢さんって、森谷さんが大好きなんだ！」
私も、大袈裟に笑う。

「ふはああ？アホか、お前。気は確かか？」
彼は、ぶるっと頭を振った。