エリート医師に結婚しろと迫られてます
「先生?今、いいですか?」
美月が、入って来た。
私は、涼しい顔をして入ってきた彼女をぎろっとにらみつけた。
とぼけたって無理よ。
誰があなたのボスなのかしら?って目線で。
美月は、今日もスラッとして頭の先から、足元まで完璧に仕上げている。
それに、結構美人。
その、格好いいボディに乗ってる小さな顔をもう一度にらみつけた。
それがどうしたんですか?
と逆に、にらみ返されて一瞬で白旗を揚げる。
どうやら、私は二つ下のアシスタントにさえ、虚勢を張ることも出来ないみたいだ。
にらみ合いは、アッサリ決着がつき、勝ち誇るように美月が言う。
「早速、お兄様には、予定通りうかがえると伝えて置きましたから」
「ち、ちょっと待って。それ、聞いてないよ」
信じられないほど、小さな声。