エリート医師に結婚しろと迫られてます
プロポーズは??
現れた男性の姿を見て、死ぬほど驚いた。
「えっ…なんで?あなたがいるの…」
目は瞬きを忘れ、口は開いたまま声を出すのも忘れてた。
彼は、さっとフロアを見渡し、ここにいる女性の中から私を探し出した。いつものように笑いかけると、ゆったりこっちに向かって歩いてくる。
どうしよう…ちょっと、隠れる場所ない?
いきなり現れるなんて…
そんな事を考えてる間も、彼はこっちに向かってまっすぐ歩いてくる。
「ちょっと、待って。どうして、ここにいるの?」
驚いて、それしか言葉が出ない。
彼は、私がどんな間抜けな顔してても、まるで気にならないって顔で、目の前に立って笑ってる。
「麻結…」
今さらお手洗いに行って、気持ちを落ち着ける時間も無いみたい。
「驚かせてごめん。美月さんに聞いて、潤也に確かめたんだ」
私の反応を気にしながら、彼は答える。
「潤也?知り合いなの?」