エリート医師に結婚しろと迫られてます

森谷さんが、窓の外を見ている間にさっと彼の前を横切った


さりげなくやるべきだった。

怪しい行動をすれば、普通に行動するよりずっと、強く引きつけられる。


昨日洗濯しようとソファに放りっぱなしだった、よれよれのパジャマと一緒に、私は彼に捕まえられた。

だらしのない姿をさらけ出すのもためらわれたけれど、それがきれいに洗濯されてたたまれてたとしても、隠したかったことには変わりない。


「それ、なに?」


「洗濯物…」


「にしては…慌てて片付けたね」

見られたくないから…



「変な時間に訪ねて来るからよ」


「それ、パジャマ?男もの?」


「ち、違うけど…」

彼は、私の体をソファと協力しで挟みうちにした。

彼は、楽々と私の後ろに手を回し、疑惑を抱いた物を私から奪い取った。

彼は、遠慮なく薄いブルーの布地を取り上げて、目の前で広げて見せた。

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