エリート医師に結婚しろと迫られてます
「あっ…」
「なにコレ…」
予想外の展開に目が点になってる、森谷さん。
「えっと、キキとララ…知ってる?知らないわよね?知ってたら怖いけど。あの…私は、もう買うなって、母に言ってるのよ。30才目前の大人の女性らしくないって…」
森谷さんは、私の趣味を気持ち悪いとか、幼いとか責めるつもりはないらしく、ただ一言、言った。
「知ってるよ。麻結が昔からその双子の女の子が好きだったろ?」
彼は、私の体の一点を見つめ未だに成長してないのを確かめた。
「昔から?」
「中学生ん時も、そのキャラクターのパジャマ寝る前に着てたよな。未だに着てるとは思わなかったけど。それより今は、ちゃんと下着はつけてるか?人が来たら下着はつけた方がいい。目のやり場に困る」
「中学生…」
「君が…全然覚えてないのは、わかってる」
「はい…」
「だからと言って…僕は君を責めたい訳じゃない。ほんとは首絞めてでも思い出させたいけど」
「えっと…それって、十分責めてるじゃないの」
「鎌倉に行こう…そこで、すべて話すよ」