エリート医師に結婚しろと迫られてます


どうしちゃったのかな…そこの男前さん。

こっそり、トイレに行った振りして裏口から帰ろうかな…


今は、不機嫌なイケメンより、
温かい風呂…天国…至福の時…


多分、強引に、兄に連れて
来られたんだろうな。


そのまま帰したら、失礼になると
思ったのかな。


だったら、早く子守りなんか、
切り上げて帰りたいよね?


「森谷さん。
私、これ頂いたら帰りますから…」


森谷さんが鋭い視線をさっと向ける。
「どうしてです?
まだ、来たばかりなのに」


ん?帰りたかったんじゃなかったの?


「だって…」

じゃあ…どうして、難しい顔するの?
疲れたって顔するんですか?
さっきから、ずっと黙ってるんです?

謎だらけなんですけど…


「あの…森谷さんも、兄に連れて来られた
だけで、本当は、早く帰りたいって
思っていませんか?」


そうでしょう?そうですよね?

と同意を求める。



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