エリート医師に結婚しろと迫られてます


「僕は…君と付き合おうと思う」この男…

コンビニについてきてみたいに、
何でもないことのように、さらっという。


付き合う? とは…まさか交際するとか?


付き合おう?

付き合って下さいじゃなくて?

えっ?


バスタブは、廊下のほんの、先。
狭い部屋だから、すぐにも手が届く。

まさに目の前なのに、
今日は、どうしてこんな、
ややこしい事に巻き込まれるの?


ああっ!
もう今日は、盛りだくさんだ。

ちょっと、待って…



でも、これって、彼を見つめたまま、
否定しないでいると、
肯定したことになる? YESって?


キスは、もっと欲しいけど…
いや、ダメ…


たとえ、顔面偏差値的には、
森谷さんは、最高レベルで、
このあと私の人生で、出会うのは、
ゲジゲジレベルだとしても…


「森谷さん。悪いこと言わない。
魔が差したのよね?

きっと朝起きたら、酔った勢いで
余計な事言っちゃったって、
後悔するわよ…
だから、聞かなかったことにする」



もうちょっと、はっきり言うと、
キスは最高だけど、付き合えない。
< 64 / 336 >

この作品をシェア

pagetop