うちらの三角♡
健永の気持ち
『ねぇねぇ。消しゴムまだくれないん?』

『あ。忘れてたわ』

いっつもこの繰り返し。でもうちは嬉しい。
話せるだけいい方やん。って自分に言い聞かせてた。でももっと仲良くなりたい。

キーンコーンカーンコーン

『あ!算数やん。どうしよぉ移動…』

『おい!場所わかんないんだったら言ってよ。同じだからさ。』

わぁ。やっぱ優しいなぁ。
ってか、なんでうちと仲良くしてくれるんだろ…オタクってみんなに引かれてんのに…

そう。うちと紗希はジャ二ーズオタクってクラスのみんなにバカにされたりひかれてる。つーかドン引きされてる。

『はーい。席つけー』

『『『はーい…』』』

うちは算数の授業が大好き。だって隣の席は…

『よぉ!よろしく〜居眠りすんなよ〜』

『バカ!!そんな…居眠りなんかしないわ!!』

そう。健永だから。
わぁ。まつげ長いなぁ。よく見たらめっちゃ綺麗な顔やん。

『さっきからなに?顔なんかついてる?』

わぁ!バレた!?どうしよぉ

『な、なんもないしっ外見てただけだし!!!』

もーバカァなに言ってんの!?

『もしかしてぇ俺がイケメン過ぎて見とれてたの〜ww』

『…』

図星。あぁ〜もぅ〜

『中谷(うちの名字)さん。この問題。解いてくださいね〜』

『えっ…あ。は、はい。』

えぇー。聞いてなかったぁ。

『アハハ。ウケる聞いてなかったでしょ。教えて欲しい?』

『うん!教えて〜』

『じゃあ神様仏様健永様って言って。』

おぉーい!ありきたり…

『かっ…神様仏様健永様…いいでしょ。教えてよぉ』

『フッ(笑)ハイハイ。36ページの1番。』

『あ…ありがと。』

うぉっ!!ムズっ

『解けたら黒板に書いてくださーい』

…とけっかよ。こんなの

『わかんないの?教えてやるよ。』

『えっ!?う、えん。』

『ここはこうやって…』

わかりやすいなぁ。さすが算数王子やんな…

『はぁ…ありがと!わかった』

よしっ。(*´Д`)イケル!イケル!

『なんだよ…ドキドキさせて…』

『ありがとぉ!メッチャ分かりやすかった!また教えてよ〜』

『お、おぅ。』
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