ウソつき彼氏とニセ恋愛
昴くんの好き嫌いが分からなかったけど、
一応簡単にご飯を作った。
「うわあっ!」
ご飯を持ってテーブルに向かおうとしたら、
そのテーブルに既に座って頬杖をついてる昴くんと目が合って、ご飯を落としそうになった。
「い、いつからいたの?」
「千夏ちゃんが降りてすぐに来たよ」
寝てたと思ってたのに…。
っていうか全然気づかなかった。
変なの聞かれてないよね?
「鼻歌うたって楽しそうだったから、
声かけないでいたんだよ」
鼻歌…!?
私、無意識に鼻歌うたってたの?
「は、恥ずかしい……っ」
とりあえずご飯をテーブルの上に置いた。
昴くんはそれをみて、美味しそうって言ってくれた。