ウソつき彼氏とニセ恋愛
ゆっくりご飯を食べながら、
空いた時間を埋めるかのように、お互いがいろんな話をした。
「昴くん、また女の子遊び始めたって」
「そ、それはね……あの…」
「でもその度に、私の名前呼んでた…って、
ウワサだけど……聞いたの」
確かに昴くんが元に戻ったって、
女の子から聞くたびにズキズキした。
傷つく資格は無いって、その度に言い続けたけど
結局1人で傷ついて泣いちゃったときもあった。
「……なんか、俺も無意識だったんだよねー…」
「私の名前呼んでること?」
「うん。俺も言われて気づいたんだ」
そう、だったんだ……。