ウソつき彼氏とニセ恋愛




ぱちっと音がなって、
部屋が明るくなった。



昴くんは光る花を回収した後、
私の元へ来てニコッと笑った。



「楽しめた?」



「うん!!ありがとう!」



残念な気持ちがなくなるほど、
楽しい時間が過ごせたし、

それ以上に……



「昴くんと一緒にいれて良かった〜」



最近はすごく昴くんに会いたくなることが多いんだよね。

だから、今日も会える!って楽しみだったのを雨に打ち砕かれた気がしてたから……



それでも来てくれたことが嬉しかった。



「……もう、本当に素直すぎるな〜」



そういう昴くんの顔は、

なんだか少し赤くなってて、
それで笑顔で、

そんな表情にきゅんとした。




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