ウソつき彼氏とニセ恋愛




放課後、特に部活に入ってない私は、
このまま帰宅。



教室から出て、途中で本を返し忘れたのに気づいて図書室に向かう。



期限過ぎたら罰で掃除なんて、嫌だもん!



返し終わった後、近道で帰ろうと
普段生徒がまばらな廊下を通ることにした。

ここは使われてない教室がほとんどだから、
生徒はほとんど通らないんだ。



でも……だからこそ、来なければ良かった。



どうして、気づかなかったんだろう。

人が少ないからこそ、
…昴くんにとっては穴場なんだ。



「すーばるっ!!ちゅーしてぇ!」



覚悟してたとはいえ、
やっぱり胸がズキズキする。




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