ウソつき彼氏とニセ恋愛




教室に着くと、
浴衣を着た何人かの男の子と女の子が楽しそうに準備をしてた。



その中に昴くんもいた。



「あ、七瀬さーん!
一緒に綿あめの準備しよう…って
なにそれ!すごくかわいい!!」



私と同じ午前組、綿あめ担当は
今声をかけてくれた元気いっぱいの相良さんと、クラスの男の子3人の5人なんだ。



相良さんの声を聞いて、
クラスの人が一斉に私の方を見ては目を見開く。



「……まじかよ、あれが七瀬かよ。
確かに元々可愛い感じはしてたけどよ…」



そんなクラスの男の子の頭をバシッと叩く昴くんは、なんだか拗ねてる?



「だから嫌だって言ったじゃん!
浴衣は却下って言ったのに!」



そう、昴くんは唯一、浴衣を着ることに反対してたんだ。




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