ウソつき彼氏とニセ恋愛
「確かにこれは、昴があんなにイヤイヤ言う理由が分からなくもないな。」
「でしょ!?ってことで、
浴衣はやめ……」
「るわけないでしょ!」
昴くんの言葉は、相良さんの元気な声で遮られてしまった。
相良さんは私の腕を引いて、
持ち場へと案内してくれた。
「ナンパされそうになったら、
ここに男3人いるし…
安心して呼び込み行ってきてね!」
昴くんにニコッと笑顔でそういう相良さんの笑顔は、なんだか悪魔に見えた。
「あーあ、浴衣姿みんなに見られたー」
なんだか不機嫌そうだなぁ……。