ウソつき彼氏とニセ恋愛
「どしたのー?」
奥から昴くんの声が聞こえる。
「昴の今カノ!ここにいるよ!!」
「え!?」
「あたしはこれで、またね!昴!
……なんでこんな子と…?」
最後……ボソッと言ったつもりなんだろうけど、聞こえちゃってますよ…。
名前もわからない女の子が目の前から去って、壁に寄りかかりながら座ってる昴くんと、目があった。
「あ、えっと…………。
私はこれで……」
「わわわ〜!なんで帰っちゃうの!?
こっちおいでー?」
手招きされて、ついつい中に入ってしまった。
ドア閉めてね?なんていうから、
言う通りにまでしちゃったし……。