ウソつき彼氏とニセ恋愛




昴くんに近づくと、腕を引かれて
昴くんの胡座をかいてる上に座る形になった。



「いつからいたのー?」



昴くんの表情が見えないけど、
それは逆に言えば、私の表情も見られない。



「……今、通りかかったら、突然ドアが開いて…」



ウソだけど、顔を見られてないから大丈夫。

きっと、バレない。



「そっかぁ」



ほら、大丈夫だった。

よく表情に出るねって言われるから、
ウソとか得意じゃないんだけどね。




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