ウソつき彼氏とニセ恋愛
お昼休み、千夏ちゃんが私の元へ、
そしてなぜか弘乃くんが昴くんの元へ。
なんでも、昴くんが弘乃くんを呼んだみたい。
「それで、話さない限りデートも一緒に帰ったりもしないと宣言したと」
「そうなんです…」
ちづちゃんに一通り話したら、
ちづちゃんの表情がニコニコしてた。
「それはいいことだな」
「ほ、ほんと?」
「それぐらいの覚悟があったほうが、
昴もたくさん悩むだろうし、いい機会になると思うぞ」
そう言われて、少し安心した。
私のやってることは、
昴くんになんの意味もないんじゃないかって
実は考えてたから。