ウソつき彼氏とニセ恋愛
「…ん?」
…俺、いつの間にか寝てたらしい。
少し寒くなって起きた。
時間は夜中の1時。
とりあえずトイレに行こうと部屋を出ると、
一階がまだ明るかった。
父さんがまだ仕事でもしてるのかも。
そう思って、リビングまでいくと、
父さんは電話中らしくて話し声が聞こえた。
「ああ……。
12月7日はダメだ…」
なんかの予定でも立ててるのかな?
でもその日って…
「悪いな…その日は息子の誕生日なんだ。
だからその日だけはどうしてもな…」
…そう、俺の………誕生日。
「ああ、ああ………
そういうことで、その次の日で…」
父さんはまだ話してるけど、
俺は二階に戻った。
まさか、俺の誕生日の日を空けてくれるなんて、思ってなかったから。
いつも、仕事入ってて
1人で誕生日は過ごしてたから。
だから……驚いたんだ。