ウソつき彼氏とニセ恋愛
「話してくれて、ありがとう」
「黙ってて悪かったな。
千夏ちゃんに、その話してないことを昴に伝えてあげてほしい。
私が話すように説得するから。ってお願いされたんだ」
千夏ちゃんってば、もう……。
いつもそうやって、
人のために頑張る子だよね。
自分を犠牲にしてでも、何してでも
相手のことを1番に考えるよね。
良いことでもあり、悪いことでもあるから。
相手のことを考えすぎて、
自分のことをほっとき始めたら、
そんなときは俺が守ってあげなくちゃ。
「千夏ちゃんと一緒にお店に来い。
新作ができたから食べてもらいたくてね」
「明日行くよ」
リビングから出て部屋に戻る。
そして、千夏ちゃんに話を聞いたことを連絡すると、すぐに返事が来た。