ウソつき彼氏とニセ恋愛
昴くんをリビングに通してエプロンをつけて料理をし始める。
とりあえず野菜を切っていると、
突然背後から抱きしめられた。
「わわ、昴くん、危ないよ!」
「ごめんごめん。だってさあ…」
そこまで言って、それから先を言おうとしない昴くん。
そこまでま言われたら気になっちゃうんだけど…
「エプロン姿、かわいすぎ」
「…へ!?」
まさかそんなこと言われると思ってなかったから、思考は停止。
一旦包丁を置いて、手を拭いてから昴くんの手に自分の手を重ねた。
「千夏ちゃんのエプロン姿みて、ずーっとドキドキしてたんだよ」
「そ、そうなの?
普通だと思うけど…」
似合ってないわけでもないと思うけど、
かといって似合ってるわけでもないし…。