ウソつき彼氏とニセ恋愛




「それで、昴は?」



「あ、弘乃くん!」



「おう、はよ。
おめでとう」



いつの間にかそこにいた弘乃くん。

優しい笑顔で祝ってくれて、
私も嬉しくなった。



「ありがとう!
昴くん、まだ見てないよ?」



「時間かかってんのかな…」



「え?」



「あ、いや、なんでもねぇよ」



弘乃くん、なんて言ったんだろう?

でも本当に、昴くん遅いなぁ。



もう少しでホームルーム始まっちゃうのに…。




< 279 / 284 >

この作品をシェア

pagetop