ウソつき彼氏とニセ恋愛
今日も今日とて、昴くんと2人でお昼を…
「昴ー、昼一緒でよろしく」
…2人ではないみたいです。
「えー、なんでよ」
お昼休みに教室に来たのは、
誰でもない大嶋くんだった。
昴くんは不満そうに口を尖らせて、大嶋くんを睨んだ。
「まあ、ちょっとな。
ついでに昴もトイレ行ってくれると助かる」
「それさ…千夏ちゃんに用があるだけだよね?」
「とりあえず行ってきて」
「嫌に決まってるでしょ」
相変わらずこの2人の話は噛み合ってないけど、大嶋くんは私に用があるの?
「じゃあ、10秒離れて」
「はあ…10秒ね」
昴くんは渋々とだけど、その場から離れてこっちを見てる。