ウソつき彼氏とニセ恋愛
3年生になって、クラス替えをして、
私たち4人は奇跡的に同じクラスになった。
みんながそれぞれ席に着き始めて、
私も席に着いた頃、ドアが荒っぽく開けられて、昴くんが肩で息をしながら入ってきた。
チャイムがなっちゃって、そのまま自席に行っちゃったけど、
後で話そう。
「千夏ちゃん!」
ホームルームが終わってすぐ、
昴くんは私の元へ来てくれた。
「お誕生日おめでとう!」
「ありがとう!!」
今日の深夜、0時ピッタリに
電話もしてくれてすごく嬉しかったなあ。
「これ、俺から…」
そう言って渡されたのは、可愛い箱。
中に、たくさんのプチケーキが入ってた。
「わあ!すごく嬉しい!!」
「それ、父さんに教わりながら作ったんだー!」
……え!?手作り!?
こんなにクオリティ高いのが!?