ウソつき彼氏とニセ恋愛




お昼休み、教科書とかを片付けてたら目の前に人影ができた。



ちらっとその人影の方を見ると……



「ちづちゃん!」



「一緒にお昼食べようか」



ちづちゃんが来てくれてた。



私たちは私の机を挟むようにしてお昼ご飯を食べた。



たまに遠くの方から昴くんと女の子たちの笑い声が聞こえて苦しくなったけど、

その度にちづちゃんが声をかけてくれた。



「弘乃から話は聞いてたんだ。
“昴の中身を見て、傷つくことを知りながら付き合うことをオッケーした女がいる”ってな」



やっぱり話は全部聞いてたみたいで、

何もかも知っていてびっくりした。




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