ウソつき彼氏とニセ恋愛
ちづちゃんはニコッと微笑んで、
私をしっかりと見た。
「何かあったらいつでも言うんだぞ。
頼りないかもしれないが、助けたい。
友達の傷つくところは見たくないからな」
今ちづちゃん……友達って言ってくれた…!
それだけですっごく嬉しいよ〜!!
「もし、嫌がらせを受けた時は……
千夏の性格を見てると、昴には言えなさそうだから、私と弘乃を頼れ。な?」
すごく心強い言葉に、
私は必死で頷いた。
こんなに素敵な友達を持てて、幸せだなぁ。
もっともっと仲良くなりたいし、
もっともっと、世界を広げたい。
こんな気持ちになったのは、初めて。