鈍感さんに恋をした。
湯河原センパイと夏見センパイは、もしかして、もう付き合ってるの…?
そういえば、2年の女子のセンパイが言っていた。
『竜稀くん、最近また遊んでくれなくなったよね』
『私、前校内で誘ったら、もうずっと無理って言われたよー』
聞いただけだから、嘘か本当かわからないけど...
もし夏見センパイが、本当に湯河原センパイの彼女だったとしたら……
やっぱり、もう諦めるしかないの?
最近は、そんな風にモヤモヤ考えながら、毎日を送っている。
……朝、玄関を出ると、いつものように麻琴と楓が待っていた。
「あ、莉愛おはよ~」
「おはよう」
2人が元気良く声を掛けてくれた。
良いな...2人は。