鈍感さんに恋をした。


誰か、やってくれないかな...


「あのさー、ちょっといい?」


窓際の列の女子が立ち上がった。


「部活やってない人にしたら?
ほら、うちらみたいな部活やってる人は、放課後色々忙しいしさ」


「確かに、そうだよなー」


「帰宅部は放課後帰るだけだもんな」


皆がざわめき出した。


それで結局、学級委員2人の判断で、部活をやっていない人が引き受けるという事になった。


あたし…部活やってない。


「でも、どうやって決めるんだ?」


廊下側にいた男子が学級委員に聞く。


「じゃあ...まず帰宅部、起立!」


男子の学級委員の指示で、あたしを含める帰宅部が立ち上がった。






< 106 / 226 >

この作品をシェア

pagetop