鈍感さんに恋をした。
誰か、やってくれないかな...
「あのさー、ちょっといい?」
窓際の列の女子が立ち上がった。
「部活やってない人にしたら?
ほら、うちらみたいな部活やってる人は、放課後色々忙しいしさ」
「確かに、そうだよなー」
「帰宅部は放課後帰るだけだもんな」
皆がざわめき出した。
それで結局、学級委員2人の判断で、部活をやっていない人が引き受けるという事になった。
あたし…部活やってない。
「でも、どうやって決めるんだ?」
廊下側にいた男子が学級委員に聞く。
「じゃあ...まず帰宅部、起立!」
男子の学級委員の指示で、あたしを含める帰宅部が立ち上がった。