鈍感さんに恋をした。


「あ………莉愛ちゃん、3人で勝手に盛り上がっちゃってごめんね」


「あ、莉愛、あたしもごめん」


「あたしもごめん、莉愛」


3人が申し訳なさそうに謝ってくれた。


「うん、気にしてないよっ。
麻琴も楓も、美咲ちゃんも帰ろ!」


3人共頷くと、一緒に教室を後にした。


「……莉愛、心配しなくても、大丈夫だからね?」


楓があたしにボソッと言った。


「え? 何が?」


「莉愛にも絶対、彼氏が出来る。

それが例え竜稀センパイじゃなかったとしても、自分がその人の事好きで、互いに愛し合えるんなら、誰でもいいんだよ」


「楓……」


楓はるうセンパイと付き合ってから、また更に恋愛の説得力が上がった気がする。






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