鈍感さんに恋をした。


あ、アイツ!


黒髪眼鏡の、あの男だ!


男は、俺と目が合うなり、眼鏡の奥の目で鋭く睨み付けて来た。


へっ、んだよあのガリ勉野郎。


そんな事しか出来ないのかよ。


どーせ、クソ真面目なお前の事だから、セックスどころか、キスもまだした事ないんだろ。


散々心の中でアイツの文句を言う。


でも...アイツは、莉愛の中で好きと思える存在なんだろうか。


いや、まず莉愛に“好き”がわかるか?


“好き”という感情を理解してんのか。


そこも、まだ謎。


そんな時、最後の【3-3】が慌てた形相で走って来て、席に着いた。


「よし、んじゃ全員揃ったようだから、実行委員会始めるぞー」


実行委員会、第1回目が始まった。






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