鈍感さんに恋をした。
慌てて2人の所に駆け寄り、ふと視線に入って来た下駄箱ロッカーを見ると…
「……!」
なんと、湯河原センパイの姿があった。
でも、最近いつも隣にいた、夏見センパイの姿が見当たらない事に気付いた。
そして、隣の下駄箱を見ると、夏見センパイの姿がちゃんとあったが、友達と仲良さげに喋りながらやって来た。
……なんか、あったのかな。
…あ、ヤバい。
あたし今、湯河原センパイと夏見センパイがギクシャクしてるのを見て、嬉しいって思ってる。
今にも飛び上がりたい気分で。
あたし…最低だな。
「莉愛、どうしたの……って、あれ竜稀センパイじゃん。
確か竜稀センパイって、彼女作って毎日一緒に来てたって噂だけど、今日は別々なんだね……」