鈍感さんに恋をした。
た、食べる…?
「センパイ、あたし食べ物じゃないですけど」
そう言いながら笑うと、隣の湯河原センパイは固まった。
えっ、あたしなんか変な事言った?
「あの、湯河原センパ…」
「ごめんごめん!」
「え…」
いきなり謝って来た。
湯河原センパイって、よくわかんない。
「プッ、マジで莉愛、面白れぇ。
…気に入った」
「…え?」
「やべぇ、ガチで俺、莉愛の事好き。
だから、付き合お?」
へ?
『付き合お?』って……。
「あたしも、湯河原センパイの事好きですよ?」
「えっ、マジで!?」
「はい」
「じゃあ、付き合ってくれる?」
「いいですよ?
…で、どこ行くんですか?」