鈍感さんに恋をした。
動き出す本当の気持ち*湯河原side*
「…んじゃ、今日はここまでな」
4時間目、終わった。
やっと昼か。
飯、今日何にしようか。
そんな事を考えながら、学食に向かおうと席を立ち上がると、ポケットの中の携帯が震えた。
………夏見か?
携帯を見ると、るうからだった。
この時間帯にるうから来るなんて、珍しいな。
るうからのメッセージを見ようとした時だった。
「湯河原ぁっ!」
突然俺を呼ぶ声が教室に響いた。
弾かれたように扉の方を向くと、なんとるうとナギが立っていた。
「んだよ、お前ら……。
つーか、畑と松野んとこ、行かなくていいのか?」
るうとナギは、最近いつも畑や松野と4人で食っている。