鈍感さんに恋をした。


コイツらやけにテンション高けぇな…


コイツらは、付き合ってるっつー事で、残された俺と莉愛は、必然的に隣同士で座る事になる訳で。


まんまとはめられたって訳か。


でもこのまま帰るのもあれだから、俺は仕方なく莉愛の隣に腰掛けた。


………ったく、アイツら一体何考えてんだよ。


俺は、両端のベンチに座って仲良く飯を食っている2人を交互に睨み付けた。


莉愛も、困ってるよな……。


そう思い、視線を莉愛に移してみると、不意に目が合った。


………あ?


莉愛は、全然困っているような顔ではなかった。


むしろ、ちょっと強い眼差しを、俺に向けてるような……。


な、なんなんだ?


こんなの、いつもの莉愛じゃねぇ…。






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