鈍感さんに恋をした。

「中村くん、それどういう事？」


訳がわからなくて、中村くんに聞いても、中村くんはこれ以上何も言おうとはしなかった。


あたしは不思議に思いながらも、ＨＲの予鈴が鳴ったから、それ以上は詮索しようとはしなかった。


ＨＲはすぐに終わり、休み時間。


休み時間から、１時間目。


１時間目が終わって、休み時間。


そんなこんなで、午前の授業、昼休み、午後の授業と時間は過ぎていった。


…そして、今日は何事もなく終わり、放課後も委員会がなかったから、あたしは久々に麻琴と楓と寄り道して帰った。


実はこの２人、あたしが次一緒に帰れる日まで、寄り道はしないで我慢して家に帰ってたみたい。


だから、あたしは、昔から麻琴と楓が大好き。