鈍感さんに恋をした。
…でも、まあ、これは一度は、自分の目を疑いたくはなる。
だって、ステージに立っていたのは…
「…皆さん、どうも。
湯河原竜稀です」
あの、湯河原センパイなんだから。
「突然ですが、暴露します」
ば、暴露…?
何を暴露するって言うの…?
「俺、湯河原竜稀は………
……1年5組の、柳田莉愛の事が、好きですっ!!」
え…
え、え、え……
ええっ!?
周りの人達はざわめき出し「ヒュ~」とか「湯河原、良いぞ~」とか、色々騒ぎ立てている。
あたしはびっくり過ぎて、放心状態になっていた。
「る、るるるるうセンパイ、これって一体どういう事ですかっ?」
あたしはパニック状態で、どうしていいのかよくわからなかった。