鈍感さんに恋をした。
……よし、決めた。
出よう。
そこで、莉愛への想いを、公にぶちまけてしまおう。
まだ、申し込み出来るよな…。
俺は、ポスターに書かれた申し込み方法を読んで、昼休みに申し込みをした。
後は、伝えるだけだ。
莉愛への想いを、正直に伝えるだけ。
頑張れ、湯河原竜稀!
…そして迎えた、文化祭当日。
俺は午前組で、というか、午後は暴露大会があるから、無理矢理午前組に回してもらった。
俺のクラスはお化け屋敷で、俺はカウンター業務をしていた。
…つっても、チケット売るだけだから、そんなに大変な仕事じゃない。
むしろ、お化け役の奴らに比べたら、随分と楽な作業だ。