鈍感さんに恋をした。


るうに言われて、俺は我に返った。


歯軋り……とか、俺恥ずかし。


暫くしたら、ナギが水の入ったコップを2つ持ってやって来た。


「ご注文はお決まりですか?」


ナギが俺達にこんな改まった口調で話すなんて、変な感じだ。


それにしても……確かに、これだけ正装が似合ってて、イケメンボイスだったら、そりゃ女も落ちる訳だ。


こんな事考えてるけど...俺は別にBLなんかじゃねぇからな。


「ほんじゃ…プリンでも食おうかな!
湯河原は?」


「えっ、あ、俺は...
……じゃ、モンブラン」


「かしこまりました」


ナギは、俺達に丁重に一礼をして、去って行った。


「いやぁ、ナギがあんなに改まってんの、なんか超違和感あるわ」


「それなぁ」






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