鈍感さんに恋をした。


前のヤツなんて俺はただ遊びたかっただけなのに、ヤってやらないと行かせてくれなかったし。


キスなんて、まだマシな方だ。


しかも、感情のないキスでも良いだなんて、御安い御用って話だ。


それで、小橋と倉木を置いて、莉愛の所に行ってみる。


莉愛とは、今回が初めてじゃない。


さっきの入学式の時、莉愛の手帳を拾って、莉愛に手渡した。


莉愛の周りにいた、畑と松野って奴らは、俺の存在を知っていたのか、俺を見て目を輝かせていた。


俺、相当な校内有名人だからな。


新入生にも、殆ど知られている。


なのに、莉愛は、俺の事知らないっぽい目で、俺の方を不思議そうに見ていた。






< 22 / 226 >

この作品をシェア

pagetop