鈍感さんに恋をした。
ヤバい倒れそう。
「そんな訳で、あざしたー」
俺の顔、今絶対赤い。
ヒューと冷やかしの声を浴びながら、俺はステージを降りた。
「湯河原、お疲れ」
「……るう」
るうが駆け付けてくれた。
…莉愛も。
「おめでとう。
ったく、遅過ぎだから」
ケラケラと笑うるう。
「今まで悪かったな」
あとでナギにも謝っとこう。
「めでたくこうなったんだし、特別に許してやるよ」
偉そうなるうにも、何も言えない。
「じゃ、お邪魔虫は退散するからさ。
お2人さん、ごゆっくり!」
るうが足早に去って行く。
「莉愛」
「はいっ」
「改めて、これからよろしくな」
「はい、こちらこそ!」
莉愛も笑い返してくれた。