鈍感さんに恋をした。
これからの未来*莉愛side*
文化祭から、1週間が経った週明け。
朝、玄関を出てあたしが見る光景は、相変わらずだ。
「「莉愛、おはよう!」」
いつもいつも、あたしに笑顔と明るい挨拶をくれる。
多分、何があっても、この2人とは一生親友のままだと思う。
「麻琴、楓、おはよっ!」
そしていつもの道を3人並んで歩く。
3人で、校門を通って、校舎へ入って、教室に入ると、明るい雰囲気に包まれて、そして、優しい笑顔が迎えてくれる。
「柳田さん、おはよう」
やっぱり、今日も変わらないね。
「…中村くん、おはようっ」
相変わらず授業はキツいけど、午前の授業を乗り切ったら、ホッと一息。
「柳田さん、今日も呼んでるよっ」