鈍感さんに恋をした。
俺たちはこの後ファーストフード店を後にし、ゲーセンでUFOキャッチャーをしたり、プリクラを撮ったりした。
これまで女とは何度もプリクラを撮った事があるけど、莉愛と撮ったプリクラは特別に感じた。
俺は、時折プリクラを見ながらにやけていた。
キモいな俺…。
「湯河原センパイ、そろそろ時間が…」
「え?」
時計を見ると、19時を回っている。
莉愛の家は門限厳しいのかな…。
もうちょっとだけ莉愛と一緒にいたかったけど、明日も学校がある事だし、今日は帰る事にした。
「わかった。じゃあ、送る」
「えっ、悪いですよっ」
「いーっていーって。
女1人で帰らす訳には行かないからさ」
これ、男の使命ってやつだろ。