鈍感さんに恋をした。
そう。
胸がキュンってなって、熱くなったり…
麻琴と楓は一瞬黙ったけど、いきなりキャーキャー騒ぎ出した。
「えっ、何なんなのぉ~っ?」
あたしにはさっぱり意味がわからない。
「本当にわかんないの?莉愛」
楓があたしに聞いて来て、あたしはコクッと頷く。
「まぁ、莉愛はこんな気持ち初めてだろうから、わかんないと思ったけどさっ」
麻琴はこの後、こんな事を言った。
「莉愛は、竜稀センパイの事が、好きなんだよっ」
え、好き...?
「あたし湯河原センパイの事好きだよ?
だって優しいし」
本音の事を言うと、楓が「ちっがーう!」と言って頭を抱えた。