鈍感さんに恋をした。


そう。


胸がキュンってなって、熱くなったり…


麻琴と楓は一瞬黙ったけど、いきなりキャーキャー騒ぎ出した。


「えっ、何なんなのぉ~っ?」


あたしにはさっぱり意味がわからない。


「本当にわかんないの?莉愛」


楓があたしに聞いて来て、あたしはコクッと頷く。


「まぁ、莉愛はこんな気持ち初めてだろうから、わかんないと思ったけどさっ」


麻琴はこの後、こんな事を言った。


「莉愛は、竜稀センパイの事が、好きなんだよっ」


え、好き...?


「あたし湯河原センパイの事好きだよ?
だって優しいし」


本音の事を言うと、楓が「ちっがーう!」と言って頭を抱えた。






< 33 / 226 >

この作品をシェア

pagetop