鈍感さんに恋をした。


「そういう意味じゃなくてっ!
莉愛は、竜稀センパイの事、男として好きなんじゃないのって事っ!」


楓が怒ったように言った。


お、男…?


「楓~。莉愛に男としてとかって言っても、多分わかんないよー」


麻琴が楓を宥めるように言った。


うん。わからない。


男として好きって何…?


「莉愛は“恋”してるんだよっ、竜稀センパイに!」


「え…?」


こ、い…?


「さ、魚…?」


「「…は?」」


麻琴と楓がポカンとした顔をしてる。


「だって今… “鯉”って…」


すると、楓は顔を真っ赤にした。


「莉愛あんた、嘗めてんのっ!?
もうあたし限界!」






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