鈍感さんに恋をした。


「お、おはようございます...」


麻琴と楓に変な事言われてから、湯河原センパイの事が直視出来ない。


「何?畑に置いてかれちゃったの?」


湯河原センパイが笑いながらあたしの所まで駆け寄って来た。


「はい、まあ...
湯河原センパイは、るうセンパイ達とは一緒じゃないんですか?」


「ああ。アイツらとは、方面が全然違うからさ」


ふうん。


方面が、違うんだ。


湯河原センパイと話しながら昇降口まで行くと、上靴に履き替えていた女子が、湯河原センパイを見て目を輝かせた。


「竜稀くんっ!おはよっ」


湯河原センパイに向かって明るく言った女子は、湯河原センパイを見てすごくニコニコしてる。






< 37 / 226 >

この作品をシェア

pagetop